一口馬主を始めたいけれど、実際のところどれくらい費用がかかって、どれくらい儲かるのか知りたい、という方は多いのではないでしょうか。今回は、一口馬主のリアルな収支について、私の愛馬であるディアダイヤモンドが初勝利を飾った際の具体的な賞金を例に、詳しく解説していきます。
どんな名馬も、その輝かしいキャリアは新馬戦や未勝利戦から始まります。私も一口馬主として、ディアダイヤモンドという愛馬のデビューを心待ちにしていました。そして、デビュー2戦目にして嬉しい初勝利を飾ってくれました。
待望の初勝利！ディアダイヤモンドの圧巻の走り
私の愛馬であるディアダイヤモンドは、父がサートゥルナーリア、母の父がFirst Dudeという、名血を持つ良血馬です。育成当初から高い評価を受けており、ノーザンファーム天栄でも絶好の動きを見せていました。
デビュー戦では暑さの影響でコンディションを崩し3着に甘んじましたが、しっかりと立て直して臨んだ2戦目、2025年7月27日（日）の新潟1R・2歳未勝利戦（牝馬限定・芝1600m）で、C.ルメール騎手を背に待望の初勝利を挙げました。
7頭立ての少頭数ではありましたが、単勝1.1倍の1番人気に支持されるほどの圧倒的な評価を受けていました。レースでは、好スタートからスピードの違いを見せて先頭に立ち、マイペースの逃げに持ち込みます。直線でも持ったままの手応えで後続を突き放し、最終的には7馬身差の圧勝でした。期待に応える見事な走りで、クラブにとっても最初の2歳世代の勝ち上がり馬となりました。
勝利の喜びとリアルな分配金
勝利が決まった瞬間、私は画面の前で声を上げて喜びました。これまでの出資の苦労が報われた瞬間であり、愛馬が持つポテンシャルを証明してくれたことに、本当に胸が熱くなりました。
そして、勝利の興奮が冷めやらないうちに届いたのが、賞金の分配金計算書です。
一口馬主の醍醐味の一つは、馬の活躍に応じて賞金の一部を受け取ることができる点です。しかし、「どれくらいもらえるの？」という疑問を持つ方も多いでしょう。
今回、ディアダイヤモンドが勝利した未勝利戦の優勝賞金は560万円です。しかし、この全額が手に入るわけではありません。賞金からは、JRAや各種関係団体への手数料、クラブ運営費、そして税金などが差し引かれます。そして、残った金額が、出資口数に応じて会員に分配されます。
ディアダイヤモンドは500口募集の馬です。私は1口だけ出資していますので、賞金は単純計算で1/500になります。
- 優勝賞金: 560万円
- 1口あたりの賞金: 560万円 ÷ 500口 = 11,200円
しかし、これ以外にもレース手当や特別出走手当、付加賞など、さまざまな手当が加算されます。
今回のディアダイヤモンドの勝利で、私の口座に入った金額は、10,118円でした。
出資金や維持費を支払っていることを考えると、この金額だけで黒字になるわけではありませんが、自分の出資した馬がレースで勝利し、その喜びを金銭的な形で受け取れるのは、何物にも代えがたい経験です。
口数と賞金の関係
一口馬主の分配金は、出資した口数に比例して増減します。
- 40口募集、100口募集の馬であれば、1口あたりの分配金は大きくなります。
- 逆に2000口募集などの馬だと、1口あたりの分配金は少なくなります。
馬の募集口数は、クラブによって様々です。一般的に、一口あたりの出資金が高い馬は募集口数が少なく、分配金も高くなる傾向にあります。
今後の展望
未勝利戦を勝利したディアダイヤモンドは、今後、さらに賞金の高いクラスへ昇級します。次のレースでの活躍次第では、今回よりもさらに大きな金額の分配金が期待できます。その際は、改めて記事を書いて、リアルな収支を公開したいと思います。
一口馬主は、決して儲かる投資ではありません。しかし、愛馬がレースで頑張る姿を応援し、勝利の感動を分かち合う、最高にロマンのある趣味です。今回の勝利で、ディアダイヤモンドの応援がますます楽しみになりました。
これからもディアダイヤモンドの活躍に温かいご声援をよろしくお願いします。
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