私が出資している2歳馬、ディアダイヤモンドが待望の初勝利を飾りました!
この喜びとともに、勝利後の彼女のクラス表記が「オープン」となっているのを見て、
「2歳馬はクラス分けが3歳以上と違う」ことを思い出しましたので、
あらためて
「競馬の収得賞金と獲得賞金の違い」「競馬のクラスについて」「一口馬主にいくら配当があるか」
あたりを備忘録も兼ねてまとめておこうと思います!
一般的に、競馬といえば「G1」といった華やかな大レースに注目が集まりがちです。しかし、G1はまさにエリート中のエリートしか立つことのできない舞台。その裏側には、競走馬たちがしのぎを削り、階段を上がっていくための緻密な「クラス分け」が存在します。そして、そのクラスを決定づけるのが「賞金」の概念です。
この記事では、競馬のクラス分けの仕組みから、混同されがちな収得賞金と獲得賞金の違い、さらにはそれらが一口馬主の配当にどう影響するのかまで、徹底的に解説していきます。あなたの競馬知識を深め、より一層一口馬主ライフを楽しむための一助となれば幸いです。
そもそも競馬の「クラス」とは?
私たちが目にするG1レースは、まさに選ばれし名馬たちが競い合う頂点の世界です。しかし、すべての競走馬が最初からG1に出走できるわけではありません。人間の社会に例えるなら、G1はプロ野球の日本シリーズやサッカーのJ1リーグ決勝のようなもので、そこに至るまでにはいくつもの「クラス」が存在します。
競走馬の階級制度
日本のJRA(日本中央競馬会)の平地競走には、競走馬の能力に応じて以下のようなクラス分けが設けられています。これは、サッカーのJ1、J2、JFLや、ボートレースのA1~B2級といった階級制度に似ています。
- 新馬戦・未勝利戦:
- 競走馬がデビューする最初の舞台。まだ一度も勝利していない馬が出走します。ここで勝ち上がることが、競走馬としての第一歩です。
- 1勝クラス(旧500万下):
- 未勝利戦を勝ち上がった馬が昇級するクラスです。
- 2勝クラス(旧1000万下):
- 1勝クラスを勝ち上がった馬が昇級するクラスです。
- 3勝クラス(旧1600万下):
- 2勝クラスを勝ち上がった馬が昇級するクラスです。
- オープンクラス:
- 3勝クラスを勝ち上がると、オープンクラスに昇級します。このクラスの馬たちが、GIII、GII、そしてG1といった重賞レースへの出走権を得るチャンスを持つエリート集団です。
- 私の出資馬ディアダイヤモンドが初勝利後に「オープン」となっていたのは、正確には「新馬戦勝利でクラスがオープンに昇格した」わけではなく、2歳戦のうちは「オープン馬」として扱われるためです。2歳戦で複数勝利すると、将来的にその能力に応じたクラス(3歳になったら1勝クラスなど)に振り分けられますが、2歳戦のうちは能力の幅が大きいため、暫定的にオープンクラスと同格の扱いとなります。
クラス分けの目的
このクラス分けは、競走馬の実力に応じた公平なレース環境を提供し、競馬をより面白く、予測可能にするために重要です。能力の近い馬同士が競い合うことで、レースはより白熱し、多くの馬に勝利のチャンスが与えられます。また、ファンにとっても、どの馬がどのクラスで活躍しているかを把握しやすくなります。
収得賞金と獲得賞金の違い:競馬におけるお金の「重み」
競馬の賞金には、「収得賞金」と「獲得賞金」という2つの概念があり、これらはクラス分けや出走選定に大きく影響します。一見似ていますが、その役割は全く異なります。
獲得賞金とは?
獲得賞金とは、その名の通り、競走馬が獲得したすべての賞金の合計額です。これは、1着賞金はもちろん、2着以下の着順賞金や、出走手当、特別出走手当など、レースで得られた金銭の総額を指します。
いわば、競走馬の生涯成績を表す総収入のようなものです。
- 影響: 主に、種牡馬や繁殖牝馬としての価値、あるいは引退後の乗馬クラブなどでの評価に影響します。獲得賞金が多い馬ほど、その後のセカンドキャリアにおいても高い評価を受けやすい傾向にあります。
収得賞金とは?
一方、収得賞金は、競走馬の「クラス」を決定するために用いられる、より特殊な賞金概念です。これは、獲得賞金の中から特定のレースの1着賞金や、重賞レースにおける上位入着賞金の一部が積算されていくものです。
具体的には、以下のルールで計算されます。
- 平地競走の場合:
- G1レースの1着:そのレースの1着賞金の全額を加算
- G2・G3レースの1着:そのレースの1着賞金の半分を加算
- それ以外のレース(平地一般競走)の1着:そのレースの1着賞金の半分を加算
- 2着以下の着順賞金は、原則として収得賞金には加算されません。(ただし、特別競走の一部で例外あり)
- 収得賞金の特徴:
- 2歳・3歳の時期に獲得した収得賞金が大きく影響する: 若い時期に重賞を勝つと、一気に収得賞金が増え、その後のクラスアップや重賞出走に有利になります。
- 常に変動する: 勝利を重ねるごとに収得賞金が増え、クラスが上がっていきます。
収得賞金がレース選択や出走除外にどう影響するか
収得賞金は、競走馬がどのクラスのレースに出走できるか、また、重賞レースなどで出走頭数が上限を超えた場合に優先的に出走できるか(出走除外の回避)を決定する、非常に重要な指標となります。
- クラス昇級: 収得賞金が一定額に達すると、自動的に上のクラスへ昇級します。例えば、未勝利戦を勝ち上がると収得賞金が加算され、1勝クラスに昇級します。
- 重賞出走の可否: G1、GII、GIIIといった重賞レースは、出走頭数に上限があります。収得賞金が多い馬ほど優先的に出走できるため、重賞を勝ち上がるためには収得賞金を積み重ねることが不可欠です。
- 特別登録馬が多い場合の除外回避: 特定のレースで出走希望馬が多数いる場合、収得賞金が多い馬から順に出走枠が与えられ、収得賞金が少ない馬は「除外」されてしまうことがあります。
つまり、収得賞金は、競走馬が上のステージを目指し、目標とするレースに出走するために不可欠な「切符」のようなものと言えるでしょう。
一口馬主への配当:賞金はどのように分配されるのか?
一口馬主として出資する大きな魅力の一つは、愛馬が獲得した賞金が、配当として私たち出資者に還元されることです。では、収得賞金と獲得賞金は、この配当にどう影響するのでしょうか?
賞金の分配と配当の仕組み
競走馬がレースで獲得した賞金は、まずJRAから馬主(一口馬主クラブ)に支払われます。その後、クラブ内で定められた規約に基づき、以下のように分配されます。
- 厩舎関係者への賞金(進上金):
- 勝利した際の賞金の一部は、調教師、騎手、厩務員など、競走馬の育成・管理に携わった関係者への「進上金」として支払われます。これは、彼らの努力と貢献に報いるための重要な仕組みです。一般的に、獲得賞金の15~20%程度がこれに充てられます。
- クラブの手数料・経費:
- 残りの賞金から、クラブ運営費や事務手数料、保険料などが差し引かれます。クラブによって料率は異なります。
- 維持費の相殺:
- 残った金額から、これまでに出資者が負担してきた「競走馬の維持費」(月々の飼料代、治療費など)が相殺される場合があります。賞金が維持費を上回れば、黒字となります。
- 出資者への配当(分配金):
- 上記の費用が差し引かれた残りの金額が、出資者の「持ち口数」に応じて分配されます。例えば、100口のクラブであれば、1口あたりは全体の1/100が配当されます。
収得賞金はクラス分けに影響しますが、直接的に配当の計算には用いられません。配当の計算に用いられるのは、あくまで競走馬が実際に獲得した獲得賞金(から各種費用を差し引いた額)です。
一口馬主として配当を上げるには?
一口馬主として配当を増やし、経済的なリターンを得るためには、いくつかの方法が考えられます。
- 多くの口数に出資する: 最も直接的な方法です。同じ馬に複数口出資すれば、当然ながら配当も口数に比例して増えます。ただし、その分、出資額や維持費の負担も大きくなります。
- 少口数のクラブに出資する(例: 40口のクラブ): 一般的な一口馬主クラブは400口、500口などが多いですが、中には40口、100口といった少口数のクラブも存在します。これらのクラブは、1口あたりの価格が高くなる傾向にありますが、その分、獲得賞金が分配される際の1口あたりの配当額も大きくなります。当然、1口あたりの負担額が大きくなるため、リスクも高まります。
- 実績のあるクラブ・血統を選ぶ: 堅実に賞金を稼ぐためには、高い勝率を誇るクラブや、実績のある血統の馬を選ぶことも重要です。これは、出資前の情報収集と判断力が試される部分です。
- 早期に勝ち上がれる馬を選ぶ: ディアダイヤモンドのように、2歳のうちに勝ち上がれる馬は、それだけ長く現役を続け、賞金を稼ぐチャンスが増えます。また、早期に重賞を勝てば、一気に収得賞金が加算され、G1への道が開ける可能性も高まります。
一口馬主は、あくまで「馬主体験」がメインであり、投資としてのリターンを保証するものではありません。しかし、愛馬の活躍がそのまま配当に繋がるという喜びは、他の投資では味わえない格別なものです。
まとめ:競馬の仕組みを理解して、もっと深く楽しむ
今回のディアダイヤモンドの勝利をきっかけに、競馬のクラス分け、そして収得賞金と獲得賞金の違いについて詳しく見てきました。
- 競馬のクラス: 新馬・未勝利から始まり、1勝、2勝、3勝と勝ち上がるごとにクラスが昇級し、最終的にオープンクラスで重賞を目指します。これは競走馬の能力に応じた公平な競争環境を作るための重要な仕組みです。
- 収得賞金: クラス分けや重賞への出走優先順位を決めるための重要な指標。1着賞金の一部が積算され、特に2・3歳時の重賞勝利が大きく影響します。
- 獲得賞金: 競走馬が生涯で獲得したすべての賞金の総額。一口馬主への配当計算のベースとなります。
この二つの賞金概念は、似ているようで全く異なる役割を担っていることをご理解いただけたでしょうか。収得賞金は「次のステージへの切符」、獲得賞金は「馬の総合的な稼ぎ」と考えると、その違いが明確になるかもしれません。
一口馬主として競馬を楽しむ上で、こうした細かな仕組みを理解することは、愛馬の成長過程やレース選択の意図をより深く理解し、喜びや興奮を何倍にも増幅させてくれるはずです。ディアダイヤモンドの今後の活躍に期待しつつ、競馬という奥深い世界をこれからも共に探求していきましょう。
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